TECHNOLOGY テクノロジー

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大平技研の保有技術をご紹介します。
MEGASTARをはじめとする様々な商品やソリューションは、これらの技術やたゆまぬ研究開発によって生み出されています。

次世代プラネタリウムシステム「MEGASTAR-FUSION」

ドームに星空を映し出すプラネタリウム技術は日々進化を遂げています。緻密な星空を再現するMEGASTARを代表とする光学式プラネタリウム、演出機能を飛躍的に広めたデジタルプラネタリウム。そしてそれらを併用させたハイブリッド式など。

大平技研は、さらにその未来を見据えた革新的なプラネタリウムシステムを生み出しました。次世代プラネタリウムシステム「FUSION(フュージョン)」です。(特許取得済)

緻密な星空を映し出す光学式の技術と、超高速デジタル投影の独自技術を用いて文字通り融合(FUSION)させ、地上の景色や天体と星空を今までにない次元で共存し、あらゆる場所で星空を見上げる「実感」をそのまま再現することができます。例えば、大都会でビルの隙間にきらめく星。山林で星空を背景に黒く浮かび上がる山や木のシルエット。そして雲の中を上昇する旅客機から突如見られる、息をのむような星空など・・

FUSIONが描き出す、未来の星空体験を、是非体感してください。

◆MEGASTAR-FUSIONのフライヤーはこちらからダウンロードできます。

POINT

●キラリと光る美しい光学式の星空をそのままに、デジタル映像で多彩な演出が可能。
●光学式の星が、デジタル映像に重ならない。
●超高解像度による美しい映像

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超精密恒星原板製造技術

MEGASTARの心臓部とも言える恒星原板。それを実現しているのは、弊社が保有する精密加工技術です。大平貴之が長年ノウハウを積み上げてきた原板製造設備を自社内のクリーンルームに設置。最小6/10000㎜という微細な穴を、正確に高速で描画しています。いわばMEGASTARの星空の原動力とも言えます。

さらに、株式会社ソニーDADCジャパン(現、株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ)との共同開発で、世界最多となる全天10億個以上(最新版は約12億個)の恒星投影を叶える「GIGAMASK)」も開発しました。

家庭用プラネタリウムHOMESTAR(セガトイズ)の原板データも提供しています。

事例

●光学式MEGASTARシリーズ
●GIGAMASK(仮称)
●HOMESTAR(セガトイズ)に原板データを提供
●はまぎん こども宇宙科学館に世界最多となる約12億個の星を投影する「GIGAMASK」搭載MEGASTAR-IIAを納入

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世界初の揺り籠式4軸制御技術「SWING AXIS / Ohira Tech – Gimbal Lock Free Technology」

「SWING AXIS / Ohira Tech – Gimbal Lock Free Technology」は、これまでの光学式プラネタリウムが抱えていたジンバルロックによる不自然な動きを回避した、世界初の揺り籠式4軸制御技術です。
今後、新規納入するMEGASTAR-IIAにオプションで搭載することができます。

従来の3軸式の光学式プラネタリウムでは、ジンバルロックと呼ばれる現象により、ある特定の操作をすると動きが不自然になり、スムーズに星を動かせない現象が生じてしまうことがあります。これを回避するために、大平技研では独自の技術によりスターボールの下部に揺りかご式の4軸目を追加して、スムーズに星を動かせる世界初の新技術を開発しました。

これにより、特異点を通過する時に生じる不自然な動きを回避することができるほか、地上から宇宙に飛び出すようなシーンでもデジタルプラネタリウムから投影される背景イメージに光学式の星が高速でスムーズに追従することができます。光学式とデジタル式を統合したハイブリッド形式の投影システムでは、これまで宇宙空間に飛び出すと光学式の星からデジタル映像による星に切り替えなければなりませんでしたが、「SWING AXIS」搭載機であれば、よりシャープでリアルな光学式の星をさらに多くのシーンで活用することが可能となります。

POINT

●ジンバルロック・フリー
●光学式で特異点を通過する時に発生する不自然な動きを回避
●地球から宇宙に飛び出すシーンも光学式のシャープな星で投影できる!

オートジオメトリ技術

MEGASTARに搭載された特殊センサを用いて、従来は職人が何日もかけて調整を要していた星空とデジタル映像の位置合わせ(ジオメトリ調整)の完全自動化に世界で初めて成功しました。光学式プラネタリウムとデジタルプロジェクターの設置調整や保守運用のコストを激減させることができます。

研究開発

大平技研では、世界最高水準の評価を頂いているMEGASTARシリーズの現状に甘んじず、
さらなる新たな創造を目指して、日々、研究開発に取り組んでいます。

JAXAオープンラボ

JAXA(宇宙航空研究開発機構)のオープンラボ(ベンチャー企業育成)制度(2008年1月終了)のもと、MEGASTARのデジタル化の技術開発を行いました。その成果の一つが、デジタルプラネタリウムと光学式プラネタリウムであるMEGASTARの位置合わせを完全自動で行うオートジオメトリ技術と、FITS画像サーバです。
JAXAの技術や画像などから生まれた商品に付与される「COSMODE」ブランドも取得しています。

坂戸児童センター ドーム利用協定

弊社代表の大平貴之は埼玉県坂戸市と「ドーム利用協定」を締結し、次世代プラネタリウムの研究開発推進のために坂戸児童センターのドームを活用して研究開発を行っています。新商品や新技術も、実際のドームでの検証や実験を繰り返して生まれています。また、この協定によって得られた最新の研究成果は、MEGASTAR-FUSION定期上映や毎年恒例の「こどもまつり」等で坂戸市の市民や子どもたちに公開することで、地元への還元を行っています。

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