Dance New Air 2020→21 湯浅永麻 × 大平貴之『 n o w h e r e 』 12/24~27 スパイラル(東京・青山)

PRESS 2020.12.09

 

会期:2020年12月24日(木)〜27日(日)
会場:スパイラルホール(スパイラル3F)

 

有限会社大平技研の代表取締役でプラネタリウム・クリエーターの大平貴之がコンテンポラリーダンスフェスティバル「Dance New Air 2020→21」において、世界で活躍するダンサーの湯浅永麻さんとコラボレーションします。「湯浅永麻 × 大平貴之『 n o w h e r e 』」と題して,
MEGASTARを使ってダンスステージに宇宙空間を作り出します。
2000年12月にスパイラル(東京・青山)でMEGASTARを国内初公開してから20年という節目の年に、当時のスタッフが再び結集し、本企画が実現しました。

2020年に世界中を巻き込んだ試練は、パフォーミング・アーツの存在意義を見つめ直す機会となりました。
人と人、国と国、ジェンダー、人種、民族、宗教の問題、そして生と死について。
これまでも私たちの目前に数多の問題がありましたが、新たな先行きの見えない状況は驚くほどの勢力で私たちを阻んでいます。
しかしながら、全世界に同じ問題が降り掛かったこのタイミングこそ、新しい芸術・表現が創生される時なのです。今こそ、これらに向き合い、作品を通して社会に強いメッセージを発信してきたアーティストが活躍する時なのです。
100年後、300年後、500年後の人々が2020年を振り返った時に大きな転換点として示されることを志し、Dance New Air 2020->21はこの貴重な瞬間のダンスを世界に発信します。
この年末、Dance New Airは様々なボーダーの問題を自身の表現に織り込んできた湯浅永麻によるプロジェクトから派生した作品を上演します。10代から海外で様々なバックグラウンドを持つダンサー・振付家たちと協働してきたことが、彼女の表現に強い信念を与えています。
プラネタリウムマシーン「MEGASTAR(メガスター)」が映し出す何百万もの星々が奏でる時間は、太陽や天気、人工の光によって目に見えないだけで、常に私たちの周囲に360度ぐるりと存在していることを気づかせてくれます。それは「どこでもない場所(nowhere)」であり、その反面「今、まさにここに(now here)」という地点でもあります。
壮大な宇(そら/コスモス)と悠久な宙(時間/過去・現在・未来)の間に在る2人の女性の「今」を見て、眩い宇宙と忙しい日常という2つの「現実」の狭間に在る私たち一人一人の「今」に目を向けてみてください。
それは人の数、存在する物の数だけあります。
無数の星のようにー

 

2020年12月24日(木) 18:30 door open 19:30 performance start

    12月25日(金) 18:30 door open 19:30 performance start

            12月26日(土) 14:00 door open 15:00 performance start

            12月27日(日) 14:00 door open 15:00 performance start
※パフォーマンス開始1時間前からMEGASTARの空間をお楽しみいただけます。

アフタートーク:12月26日(土)
湯浅永麻、大平貴之、柿崎麻莉子
        ゲスト:中野信子(脳科学者/医学博士/認知科学者)
会場:スパイラルホール(スパイラル3F) 東京都港区南青山5-6-23
演出・出演:湯浅永麻出演:柿崎麻莉子
空間プロデュース:大平貴之
舞台監督:原口佳子
照明:田代弘明(DOTWORKS)
音響:浮岳厚(株式会社ストーリー・レーン)宣伝美術:太田博久

主催:Dance New Air実行委員会、株式会社ワコールアートセンター、
有限会社大平技研、一般社団法人ダンス・ニッポン・アソシエイツ共催:港区(令和2年度港区文化プログラム連携事業)
協力:Dance Base Yokohama

 

チケット
一般4,000円、U25/O65/港区在住・在学・在勤3,000円
チケット発売開始日:2020年12月7日(月)
WEB予約:Dance New Airオンラインチケット http://dancenewair.tokyo
電話予約:カンフェティチケットセンター Tel.0120-240-540(平日10時-18時)

 

【大平貴之およびMEGASTARに関するお問合わせ】
(有)大平技研 企画広報ディレクター&国際ビジネスマーケティング 大渡恵子
E-mail: pub@megastar.jp (全角を半角に変えて送信してください)
※フランス駐在(日本との時差-8時間のため、ご返信が遅くなる場合があります) 本社:〒224-0053 神奈川県横浜市都筑区池辺町4489-1
TEL: 045-507-3531 FAX: 045-507-3532 URL: https://www.megastar.jp/

【公演に関するお問合わせ】
Dance New Air (一般社団法人Dance Nippon Associates)
E-mail: info@dancenewair.tokyo(担当:岩中、宮久保)
URL: http://dancenewair.tokyo/

 

Message
湯浅永麻(演出・出演)
私たちは奇跡と呼ばれる地球で奇跡の確率で生まれいつかは死を迎えるという『現実』を知っていますが、毎日の生活という『現実』をこなす中ではそれは霞みがかってしまいます。
2020年、私はまさに立ち止まって空を見上げて、満天の星空に気づく様な時間を過ごしました。
それは、自分の居られる場所、日々の微妙な移り変わりに目を向ける中で、遠い大切な人達を想い、
世界中で起こる様々な出来事などに、一人の人間としての視点から、今何処に在って、
何に影響されてどう自分が突き動かされるのかを強く見た日々でした。
大きな流れの中では、屑のような毎日の些細な事に翻弄される私たちは、
 愚かだが同時にその一瞬一瞬を愛しく思う事も出来る
 私と柿崎麻莉子さんのそれぞれの小宇宙で流れる時間での『今』の位置
 nowhere
 それは全く違う『現実』で、人の数、存在する物の数だけそれはある
 無数の星のように

 

大平貴之(空間プロデュース)
僕はこの場所で、天文学の話をしたいわけではない。
ただ「宇宙に無数の星がある」というシンプルだけど深淵なメッセージをよどみなく伝えたい。
宇宙のスケールの大きさ、膨大な星がひしめく銀河宇宙の中で私たちはあまりに小さな球体に佇んでいること。
他の誰かを常に探しているが見つからないこと。未来も知ることができないこと。そして孤独な事。
もし宇宙で誰かを見つけることができたら、時間と空間の両面で閉ざされた私たちは、ここから出ることができるだろうか?そしてそもそも我々はどういう存在なのか?このことを自身に問いかけてもらいたいと思う。
私は、「個人」というものを「地球」という存在に置き換えてもいいと考える。
個人=惑星。
来場者ひとりひとりが、地球という個人に成り代わって、宇宙の深淵に耳を澄ませ、誰かの声を聞き分けるような感覚が描けたらと思う。

 

Profile

湯浅永麻(振付家・ダンサー)
ネザーランドダンスシアターに11年間所属後フリーとなり、マッツ・エック、サシャ・ヴァルツ、向井山朋子などの作品に出演するなど国内外で活躍。渡辺れい・小㞍健太と共同でOpto、シディ・ラルビ・シェルカウイ率いるEASTMANに所属。XHIASMA projectを2018から開始し、振付家としてジャンルの違うアーティスト達とのコラボレーション作品を発表しつつ、演劇への出演など、クリエーター、パフォーマーとして活躍の場を拡げている。第13回日本ダンスフォーラム賞受賞。Dance New Airでは、Dance New Air 2018プレ公演サイトスペシフィックシリーズvol.2『enchaine』を六本木の国際文化会館にて発表。
https://www.emayuasa.com

 

柿崎麻莉子(振付家・ダンサー)
L-E-V Sharon Eyal|Gai Beharに所属し、世界ツアー中。公演活動と並行して、世界各地でワークショップ指導をおこなう。元新体操選手。元Batsheva Ensemble Dance Companyダンサー(2012-2014)。2011年韓国国際ダンスコンペティション(KIMDC)ダンサー金賞受賞。2013年度香川県文化芸術新人賞受賞。2014年Israel Jerusalem Dance Week Competition受賞。2020年日本ダンスフォーラム賞受賞。ダンサーとしてパリコレに出演(Dior 2019ss)する他、モデル、執筆、MV・映画の振付など。

https://mari-kaki.amebaownd.com

 

大平貴之
(プラネタリウム・クリエーター / 大平技研代表取締役)
大学3年時に、個人製作は不可能と言われていたレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」の開発に成功。ソニー(株)に就職後も製作を続け、 1998年に従来の100倍以上にあたる150万個(完成形は170万個)の星を映し出す「MEGASTAR(メガスター)」をIPS(国際プラネタリウム協会)ロンドン大会で発表。2004年には日本科学未来館に設置した、「MEGASTAR-II cosmos」(投影星数560万個)がギネスワールドレコーズに認定された。2005年、(有)大平技研設立。ネスカフェ・ゴールドブレンドのTVCM に「違いを楽しむ人」として出演。国内外へのMEGASTAR 設置のほか、イベントプロデュースや音楽、アートとのコラボなどを積極的に行い、プラネタリウムの新機軸を確立。セガトイズと共同開発した世界初の光学式家庭用プラネタリウム「HOMESTAR」シリーズは世界累計130万台(2020年1月時点)を超える大ヒット商品に。2016年、シリーズ初のパーソナルユース向け超小型投影機「MEGASTAR CLASS」を発表。2018年、直径500m級の巨大ドームに投影可能な「GIGANIUM(ギガニウム)」を開発し、2019年にはメットライフドームにて約1万人が同時鑑賞した史上最大プラネタリウムを実現した。信条は、「人間は可能は証明できるが不可能は証明できない」。https://www.megastar.jp

 

中野信子(脳科学者/医学博士/認知科学者)
1998年 東京大学工学部応用化学科卒業
2008年 東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了
2008年 フランス国立研究所にて博士研究員として勤務
2010年 帰国。研究・執筆を中心に活動
2013年 東日本国際大学客員教授、横浜市立大学客員准教授に就任
2015年 東日本国際大学教授に就任
現在、脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行っている。科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。
http://www.bigbenn.jp/wp/clients/nobuko-nakano/

 

MEGASTAR

プラネタリウム・クリエーター、大平貴之の個人開発によって生み出された超高精細な星空を投影できる移動型光学式プラネタリウムシリーズ。それまでぼんやりとした雲のように表現されていた天の川を、世界で初めて、一粒一粒の星の集まりとして映し出すことに成功(最小の星で7/10000ミリメートル以下)。人間の視力では見分けられないけれども、確かにそこに存在して輝いている小さな星の一粒一粒。そのようなかすかな存在までをも忠実に映し出すことによって、本物の星空が持つ奥行きと広がりの再現を可能にした。世界13ヶ国の施設に設置されているほか、ミュージシャンとのコラボや美術館でのインスタレーションなども多数行っている。
https://www.megastar.jp

 


 

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