業界初のソリッドステート・シャッター搭載  最新鋭MEGASTAR-IIA(ES)を開発、国内外施設に納入

PRESS 2011.02.03

有限会社大平技研(代表取締役:大平貴之、以下大平技研)は、光学式プラネタリウムMEGASTARシリーズの最新機種として、世界初のソリッドステート・シャッターを搭載したMEGASTAR-IIA(ES)を開発、製品化致しました。
MEGASTAR-IIAは、常設用MEGASTARシリーズの中で直径20m級の大型ドームに対応するハイエンドモデルです。中型館向けのMEGASTAR-IIBや、小型館向けのMEGASTAR-ZEROと同様に、光源に極めて寿命の長い超高輝度白色LED光源を採用し、MEGASTARならではの美しくリアルな星空を再現しつつ、ランプ交換がほとんど不要、低ランニングコストという特長を備えています。
今回開発した、MEGASTAR-IIA(ES)は、これに新開発のソリッドステート・シャッターを搭載し、従来は機械的なシャッターにより行われていた地平線下の見切りシャッター機能を、可動部なしで実現することに成功しました。星空はおおよそ1000余りの区画に分割され、それぞれを任意の明るさに設定することができます。水平館、傾斜館への対応やモード切り替えはもちろん、従来の重力シャッターや電動シャッターでは不可能であった、星空の任意の範囲をマスクしたり、或いは逆に任意の範囲を表示するといった演出が可能となりました。また、シャッター部は、可動部が無いソリッドステート(全固体)構造で、信頼性や寿命が著しく高まったことも特長となっています。

≪ソリッドステート・シャッターの効果(イメージ)≫

110203press_solid.jpg

星空と映像を重ねて投影する場合、


従来の機械的シャッターでは映像と星が重なって映ってしまっていた(左)が、
ソリッドステート・シャッターでは不要な部分の星を隠すことができる(右)

MEGASTAR-IIA(ES)は、1号機が※1日立シビックセンター(茨城県日立市)、
2号機が※2Copernicus Science Center(ポーランド・ワルシャワ)に納入されます。
大平技研は、従来の常識を打ち破る100万個以上の星により天の川を星の集団で再現したMEGASTARを誕生させた事をはじめ、光学式投影機とデジタルプラネタリウムを自動的に連動するオートジオメトリ技術、他社に先駆けた光源のLED化など、常に業界をリードする新技術、新製品を開発し、プラネタリウムの新時代を切り開いてまいりました。今回のソリッドステート・シャッターの実用化も、プラネタリウムの歴史に新たな一歩を記すものです。今後もさらなる研究開発を進め、星空の美しさやリアルさのみならず、教育からエンターテインメントまで幅広い分野で活用できる製品、サービスの提供に取り組んでまいります。
※1【日立シビックセンター】
財団法人日立市科学文化情報財団が運営する文化センター。科学館、天球劇場と呼ばれるプラネタリウム、音楽ホール、図書館などを備えた複合施設となっている。天球劇場は投影機器、システムを一新し、2011年3月19日にリニューアルオープン予定。
住所:〒317-0073 茨城県日立市幸町1-21-1
TEL:0294-24-7731   FAX:0294-24-7975
URL:http://www.civic.jp/tenkyu/index.html (天球劇場)
※2【Copernicus Science Center】 
ポーランドの首都・ワルシャワに新設された、350以上のインタラクティブな展示を備えた大型科学館。ポーランドでは最大、ヨーロッパでも最も先進的な施設のひとつと言われている。建物の一部は2010年11月5日に既にオープンし、プラネタリウムを含む残りの部分は2011年中にオープン予定となっている。
住所:Wybrzeże Kościuszkowskie 20, 00-390 Warsaw, Poland
TEL:+48-22-596-4-110/111   FAX:+48-22-492-05-00
URL:http://www.kopernik.org.pl/en/ 

【本件に対するお問合わせ先】
(有)大平技研   企画広報:大渡恵子
〒214-0034 神奈川県川崎市多摩区三田1-28-38 プレステージ1F
TEL: 044-931-5610  FAX: 044-931-5612 Mobile: 080-1084-7367
URL:http://www.megastar.jp/ 
E-mail:keiko@megastar.jp
プレスリリーのPDFはこちら→ 110203press_solid-state_shutter.pdf

NEWS に戻る